江本正志のページ

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フィンランドのビール

001 これは Olivi というアルコール度数が 5.2 % の Finn air の機内でも飲めるフィンランドを代表するビールです。このビールは元々1878 年に William Gideon Åberg と彼の奥さんである Onni によって、Iisalmi という所で醸造を開始した、フィンランドにしては歴史のあるビールで、現在フィンランド全土に 78 か所も醸造所があります。ここの醸造所ではビールだけを生産している訳ではなく、様々な飲料(ジュース等)も生産しています。泡立ちはまずまずで、この後にご紹介する Sandels よりも遥かに濃い琥珀色をしており、酵母の香りがかなりきついので、美味しいのかと思って飲んでみましたが、「何じゃこりゃ!」という位まずいビールでした。キレはあるもののコクもまろやかさも全くないビールです。何の果物かは分かりませんが、ビールというよりは完全にジュースといった感じで、今までに飲んだことのないような妙な味のビールでした。酵母の香りが強すぎて、飲み干した時には口の中が酵母一色になり、ビールを飲んだ時の爽快感が全くないビールです。この後にご紹介する Sandels と同様、2 度と飲もうとは思わない。それ位まずいビールです。Olivi の web site はこちらです → http://www.olvi.fi/web/en/home


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002 これは Sandels という 、こちらも Finn air の機内で飲めるアルコール度数が 4.7 % のフィンランドを代表する Johan August Sandels の名前に由来した非常に有名なビールです。ラベルには写真にあるように Premium Beer と書いてありますし、酵母の香りがかなりきついので美味しいのかと思って飲んでみましたが、Olivi と同じく「何じゃこりゃ」という位まずいビールでした。泡立ちは割合と良いのですが、先にご紹介したOlivi よりも遥かに色が非常に淡く、見るからに美味しくなさそうなビールです。舌の上に転がした時には非常に甘く、飲み干した後にも口の中に甘い香りがかなり残るかなりライトなビールです。アルコール臭が割合とし、キレはあるがコクとまろやかさが全くないビールです。何の果実とも例えようはありませんが、こちらもビールというよりは完全にジュースといった感じで、今までに飲んだことのない、非常に変なビールで、お世辞にも美味しいとは言えないビールです。先にご紹介した Olivi よりも更に酵母の香りがきついビールです。僕は国際線に乗ると片道だけでいつも 6 本ビールを飲みますが、先にご紹介した Olivi と同様、このビールもあまりにもまずいために、2本しかビールを飲みませんでした。兎に角、まず過ぎるために、口直しにおつまみを機内で購入した程、まずいビールでした。先の Olivi と、この Sandels は両者共引けを取らない程まずいビールですが、醸造所が同じで、銘柄だけが違うということを後で知り、どうして両者がこれ程まずいのかが後でわかりました。 Sandels の Web site はこちらです。 → http://www.olvi.fi/web/en/home


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003 これは Finnish Porter Beer という真っ黒なビールです。Finn air の機内で飲んだビールがあまりにもまずかったため、フィンランドのビールに全く期待していませんでしたが、ヘルシンキの街中を歩いていると、ビアハウス(パブ)があったので、入ってみました。ここには様々なビールがあり、こちらの希望に沿ったビールを提供してくれます。このビールは、「フィンランドのビールで、ダークで、ドライなビールをお願いします」と注文したところ、出してくれたビールです(正式名称が分からないのが非常に残念です)。Porter Beer とはロンドン発祥(18世紀)のビールで、ブラウンモルト(ローストした麦芽)を原料としたホップの効いたビールのことです。写真にあるビールは、泡立ちが非常に良く、非常にきめ細かい泡が特徴のビールです。酵母の香りはあまりしませんが、コクがあり、喉ごしの非常に良いビールです。黒いビールなのに、ホップの香りがかなりあり、キレのあるビールです。黒いビールなのに、カラメルの香りは殆どしませんし、甘みもあまりありませんが、苦味が程良いビールです。フィンランドのビールの中ではかなり上出来のビールです。ヘルシンキに訪れた際には、是非このパブに足を運んでみてください。尚、このパブの名前は Suomalainen Olutravintola VILLI WAINO Beer House です。場所は Kalevankatu (Katu とはフィンランド語で「通り」を意味しますので、「カツ通り」と言うことになります)にあります。Kalevankatu を見つけるのは少々難しいかも知れませんが、ヘルシンキ最大のデパートである Stockmann の向かいにありますので、地図で探すと分かると思います。


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004 これは Lahti という所にある 1995 年に創業を開始した Teerenpeli Brewery & Distillery (ラベルには Valmistaja・Tillverkare Panimo & Tislaamo Teerenpeli と書いてあります)という醸造所で醸造されたアルコール度数が 4.7 % の Onnenpekka というビールです。1995 年に醸造を開始したということですから、伝統のある醸造所ではありません。Teerenpeli Brewery & Distillery はその名の通り、ビールだけでなく、ウイスキーも蒸留しています。さて、写真のビールですが、黄金色のピルスナーで、酵母の香りはしますが、泡立ちが非常に悪く、口に入れると非常に甘い変なビールです。キレだけは少しありますが、コクは全くなく、苦味だけが口の中に残る、喉ごしの非常に悪いビールです。という訳で、とてもお勧め出来るビールではありません。こんな酷いビールなのに、フィンランドでは数々の賞を受賞しているというのですから、如何にフィンランドビールのレベルの低いかが窺えます。Teerenpeli Brewery & Distillery の Web site はこちらです → http://www.teerenpeli.com/panimo/tuotteet/ この Web site をご覧戴くとお分かり戴けると思いますが、沢山の種類のビールを醸造しています。後にご紹介する Hippaheikki もこの醸造所で醸造されています。


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005 これは 1920 年に醸造を開始した Kerava という所にある Sinebrychoff‘s Kerava brewery (Täyttä Ollutta)という醸造所で醸造されている Karhu A というビールです。このビールは元々フィンランドのビールでしたが、現在はデンマークの Carlsberg の傘下に入っています。このビールは映画「かもめ食堂」(Web site はこちらです → http://kamome-shokudo.cocolog-nifty.com/)に登場してきた Café Ursula (カフェ ウルスラ)で飲んだ時の写真で、映画で小林聡美さん、片桐はいりさん、そしてもたいまさこさんが飲んでいたのと同じビールです。このビールの泡立ちはそこそこで、少しだけ濃い黄金色のビールですが、口の中に入れると甘い香りが口一杯に広がり、ホップの香りが程良くするなかなか美味しいビールです。苦味も酸味も殆どなく、コクが少しあるビールです。フィンランドのビールの中ではなかなか上位に位置するビールだと思います。とは言っても、Carlsberg の傘下に入っていますので、その影響が大きいのかも知れませんが・・・。Café Ursula に行った時には、是非「かもめ食堂」の時のように、海を眺めながらのんびりとこのビールを飲んで欲しいと思います。Karhu A の Web site はこちらです → http://www.karhu.fi/


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006 これは 先にご紹介した Onnenpekka と同じ、Lahti という所にある 1995 年に創業を開始した Teerenpeli Brewery & Distillery という醸造所で醸造されたアルコール度数が 4.7 % の Hippaheikki (Teerenpeli Extra Special Bitter)(ラベルには Voimakkaasti Humalotu ale と書いてあります)というビールです。泡立ちはあまり良くありませんが、酵母の香りがする少しだけ濃い黄金色のビールです。口の中に入れると甘い香りが口の中一杯に広がるビールです。ホップの香りが程良くし、コクが割合とある、苦味が強いビールです。酸味は殆どありません。フィンランドのビールとしてはなかなか上出来のビールです。Teerenpeli Brewery & Distillery の Web site はこちらです → http://www.teerenpeli.com/panimo/tuotteet/


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007 これは Koff という Lager Olut (ラガービール: Olut とはフィンランド語でビールの意)です(1819 年に創業開始)。淡い黄金色で、泡立ちは普通の酵母の香りが良くするビールです。口の中に入れると、口の中一杯に甘酸っぱい香りの広がるビールです。苦味は非常に少なく、キレは少しあるが、コクが殆どない、喉ごしの非常に悪いビールです。気持ち悪くなる程酷いビールではありませんが、とてもビールとは思えない、発泡酒のようなビールです。と言う訳で、決してお勧め出来るビールではありません。Koff の Web site はこちらです → http://www.koff.net/


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008 これは Lapin Kulta というビールです。帰国する前に、最後にもう一杯フィンランドのビールを飲もうと思って、フィンランドの Vaantaa Airport (バンター空港)で飲んだビールです。泡立ちは良好の黄金色のビールですが、はっきり言ってスカみたいなビールです。第 3 のビールよりも酷いと言えるでしょう。酵母の香りはしますが、コクもキレも全くなく、喉ごしも非常に悪いビールです。苦味が全くなく、口の中に入れると甘い香りがしますが、その後は何も残らないビールです。最低ランクに位置するビールと言っても過言ではありません。Lapin Kulta の Web site はこちらです → http://www.lapinkulta.fi/


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