江本正志のページ

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東京のビール

013[1]  これは東京の多摩の恵というビールです。このビール自体の歴史は浅いのですが、元を辿れば1887年(明治20年)に遡り、当時は日本麦酒という名前で販売されていたと言われています。このビールは非常に特徴のある(日本では珍しい)ビールで、ボトルコンディションビールという瓶内二次発酵ビールです。瓶内二次発酵ビールとは、シャンパンと同じように瓶の中で二次発酵を行ったビールのことで、通常醸造したビールはそのまま瓶詰めされますが、瓶内二次発酵ビールは瓶に入れる際に酵母と糖分を入れ、瓶の中で再度発酵させると言う2段階の工程により出来上がるビールです。二次発酵により長期熟成が可能なため、通常のビールのように瓶詰後すぐに飲まなければならないということはありません。瓶内二次発酵ビールは瓶詰後、数ヶ月はホップの効いた爽やかな味ですが、その後瓶内で再度発酵するため、香味が徐々に増し、3~5年後にはフルーティーな味に変化します。このビールは Weizenbier (白ビール)のような濁りがあり、グラスに注ぐと非常にきめ細かな泡を作り出します。僕が飲んだのは瓶詰後1年半程経過してからのことですので、その時点での味しかご紹介出来ませんが、非常に濃厚な味がし、アロマの香りも程良いビールでした。また、非常にフルーティーで、分かり易く言えば、ピルスナーと Weizenbier (白ビール)を1:1の割合で混合したような味で、ピルスナー特有の苦みもあり、喉越しも悪くないなかなか上出来なビールでした。但し、酸味が強いため、ビール本来の味が少し打ち消されていましたので、非常に勿体ない気がしたのは事実です。このビールは石川酒造というところで醸造されたものですが、他にも色々な種類のビールがありますので、どこかで見つけたらご紹介させて戴きたいと思います。多摩の恵の Web site はこちらです。→ http://www.tamajiman.com/syohin2.html


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多摩の恵 1これは、東京都福生市にある石川酒造株式会社が醸造している多摩の恵のへレスです。元々、この醸造所は1887年に醸造を開始していますが、一時中断し、1998年に醸造を再開したと言われています。天然地下水を使用した泡立ち良好な生ビールです。柔らかく芳醇な甘みのある香り豊かな淡色のビールですが、生きた酵母が沢山入っているため、かなり濁ったビールです。苦味は若干ありますが、非常にフルーティーなビールです。若干酸味の強いのが気になると言えば気になりますが、それ程苦にはならない、まったりとしたビールです。へレスですからホップの香りは殆どしません。流石は多摩の恵だけあって、かなり上質のビールで、日本の地ビールの中ではかなり上位に位置する、僕お勧めの逸品です。添加物は一切入っていませんので、本物のビールです。石川酒造株式会社の Web site はこちらです → http://www.tamajiman.co.jp/


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多摩の恵 2こちらも、東京都福生市にある石川酒造株式会社が醸造している多摩の恵ですが、こちらはアルコール度数が 5 % の Dunkelbier(黒ビール)です。黒褐色で、麦芽の甘みを残し、苦味を抑えた、酵母が入った生ビールです。若干酸味はありますが、甘みのある、泡立ち良好のビールです。酵母の香りが程良くしますが、 Dunkelbier 独特のカラメル臭はかなり抑えられています。Dunkelbier の本場ドイツにはこれよりも美味しいものが沢山ありますが、日本では殆どが水臭いため、日本のビールの中ではかなり上位に位置すると思います。添加物は一切入っていませんので、本物のビールです。石川酒造株式会社の Web site はこちらです → http://www.tamajiman.co.jp/


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多摩の恵 3こちらも、東京都福生市にある石川酒造株式会社が醸造している多摩の恵ですが、こちらはアルコール度数が 5 % の Pilsner です。麦芽の風味とコクはありますが、苦味があまりないビールです。Pilsner でありながら酵母が沢山入っており、黄金色をしているものの、白濁した生ビールです。酵母が沢山入っているため、酵母の匂いが程良くし、泡立ちもまずまずのビールです。但し、喉ごしはなかなか良いのですが、Weizenbier のようにまったりしていますし、ホップの香りも殆どと言っていい程しないため、スッキリ感を求める方やにはあまり美味しいと感じられないかも知れません。Pilsner としては爽快感に欠けるビールですが、なかなか美味しいビールですので、一度は飲んで欲しいビールの1つです。添加物は一切入っていませんので、本物のビールです。石川酒造株式会社の Web site はこちらです → http://www.tamajiman.co.jp/


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