Ulm (ウルム)はドイツの中ではちょっとマイナーな所ですが、僕が名古屋大学時代に留学していたウルム大学のある場所です。何故ウルム大学に留学したのかと言うと、学生時代から尊敬していた Stefan H.E. Kaufmann 教授がいたからですが、実はもう1つ理由があります。それは僕の最も尊敬するAlbert Einstein (アルバート・アインシュタイン)博士が生まれた場所だからです。Ulm の駅の改札を出ると路面電車の通る大きな道があります。そこを渡るとメインストリートに出ますが、そのメインストリートの入り口にこのようにアインシュタインのモニュメントがあります。あまりに小さいので、通り過ぎてしまう人が多いのですが、ウルムに訪れたらまずこのモニュメントを探してください。
ウルム
ここは Ulm のメインストリートです。メインストリートを歩いて行くと、このように大きな大聖堂が見えてきます。この大聖堂はヨーロッパで最も高い大聖堂として有名です。3年間 Ulm に住んでいましたが、この大聖堂に上ったのはたったの1回だけです。上からの見晴しは最高ですが、相当体力を消耗しますので、覚悟して登らなければなりません。
Ulm の街にはこんな可愛い木組みの家が沢山あります。木組みの家にはこのように綺麗なお花が飾られていますので、Bayern (バイエルン州)だと勘違いする人が殆どですが、実は Ulm は Bayern ではありません。Ulm は Ulm と Neu Ulm の 2 つの街から成り、Neu Ulm は 州都を München とする Bayernですが、 Ulm は州都を Sttuttgart とする Baden-Württemberg (バーデンビュルテンベルグ州)になります。
写真は僕達が住んでいた Neu Ulm の東にある Oberfahlheim という小さな村にある Gasthof(ガストホフ:1階では食事が出来、2階では泊まることが出来る施設を言います)です。この Gasthof にはオリジナルのビアジョッキがあり、コレクションのところで紹介していますので、そちらをご覧ください。
Ulm は Albert Einstein (アルバート アインシュタイン) の生まれた場所として知られています。残念ながら彼の生家は取り壊されてしまいましたが、その場所に Einstein Haus という名前の建物が建てられています。
Ulm には、Albert Einstein (アルバート アインシュタイン) のモニュメントが 2 つあります。1つは先にご紹介した駅からメインストリートに入ったすぐの所にありますが、もう1つは地元の人も知らない所にひっそりとありますので、訪ねてみましょう。これからご紹介するモニュメントのほうはガイドブックにも紹介されていますが、メインストリートの入り口にあるモニュメントは紹介されていません。逆に、地元の人は、メインストリートの入り口にあるモニュメントは知っていますが、これから紹介するモニュメントは知らないという逆転現象が起こっています。これはこれからご紹介するモニュメントが日常通ることのない所に位置していると共に、非常に分かりにくい場所にあることに起因していると思います。そのモニュメントを探すために、モニュメントのすぐそばに住んでいる人に尋ねても、「そんなモニュメント聞いたことがないわ~」と言われてしまいました。という訳で、非常に見つけにくいため、Einstein Haus からの行き方を少しだけご紹介しておきます。Einstein Haus を通過して歩いて行くと、このようなお家が見えてきます。
暫く歩くと、今度はこのようなモニュメントが現れます。
更に歩いて行くと、何だか奇妙なモニュメントが見えてきます。みなさん!これ、一体何だと思いますか?なんじゃこりゃ!と思いながら、反対側を見てみてください。
これが地元の人も知らない、観光客だけが知っている Albert Einstein のもう 1つのモニュメントです。訳の分からない変なモニュメントでしょ?
Ulm と言えば、ゴシック様式では世界最高の大聖堂のある街ですから、大聖堂に行ってみましょう。
Markt Platz (マーケット広場)に出ました。何だか近代的な建物が見えてきましたが・・・。この建物は地元の人達には非常に不評です。何故なら、大聖堂のど真ん前にあるからです。25 年程前にはなかったため、当時は非常に景観の良い広場だったのですが・・・。
これが、Ulmer Münster (ウルム大聖堂)です。この大聖堂の前は今ご紹介した Markt Platz にありますが、先程の建物が如何に不評かお分かり戴けたでしょ?
こちらは以前にもご紹介させて戴きましたが、メインストリートです。
メインストリートを歩いてみましょう。
振り返ると、こんな風に Ulmer Münster が見えます。
メインストリートを抜けると Ulm Hbf (ウルム中央駅)に出ます。今回は逆行してきたので、分かりにくかったかも分かりませんが、Ulm はこんな街です。
Ulm にはもう1つ見所があります。それが Fischerviertel (漁師の一角)です。古い木組みの家々が立ち並ぶ非常に美しい一角です。今回はこちらをご紹介しましょう。
それ程広い区域ではありません。30分もあれば十分に散策出来ますので、のんびりと歩いてみましょう。
この一角には運河があります。この運河はすぐそばを流れるドナウ川に通じています。
Albert Einstein 以外にもモニュメントがあるんですね。
かなりいい雰囲気になってきたでしょ?
どうですか?凄く傾いているのが分かるでしょ?
この建物は、現在はホテルになっています。壁に Hotel Schiefes Haus と書かれてありますよね?Schiefes Haus とは見たまんま。傾いた家という意味です。
この建物は西暦 1,500 年に建造されたと書かれてあります。
Fischerviertel を後にして、旧市庁舎のほうに行ってみましょう。綺麗な建物ですが、これが旧市庁舎です。
どうですか?フレスコ画がとても綺麗でしょ?
Ulm にはもう 1つ名所があります。それがここ。Ulmer Spatz (ウルムの雀)です。Ulm には昔から童話があり、それが Ulmer Spatz と言う訳です。写真にあるのは、単にその名前を使用したホテルで、別に歴史的名所と言う訳ではありません。
ホテルのすぐ近くに、雀のモニュメントがあります。これは最近作られたもので、歴史的価値は全くありませんが、Ulm と言えば雀と言うことはお分かり戴けたかと思います。