江本正志のページ

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チェコのビール

001[1] ドイツがビールで有名だということは誰でもご存知だと思いますが、チェコもビール(チェコ語では Pivo と言います)が有名であると言うことを忘れてはなりません。何せ、国民一人当たりのビールの消費量が世界一ですから・・・(都市でいうと、ドイツ・バイエルン州の München (ミュンヘン)が一番ということになるのかも知れませんが・・・)。僕はドイツに永年生活していましたので、ドイツビールは地ビールを含めて色々と堪能してきましたが、チェコのビールはあまり飲む機会がありませんでした。そのため、取り敢えずは有名メーカーのビールを中心に飲んでみましたので、ご紹介させて戴きます。まず最初にご紹介するのは、チェコにある 2 大有名ビールメーカーの 1 つが醸造している Pilsner Urquell (ピルスナー・ウルクェル)というビール(ピルスナー)です。日本で主流の黄金色の Pilsner (ピルスナー)を世界で初めて醸造したのが Pilsner Urquell で、1842 年にバイエルン(当時はバイエルン州ではなく独立した王国)から招いた醸造技師の指導の下、ボヘミアの大麦、ホップ、それに水と下面発酵酵母が出会い、それまでの Schwaltz Bier (黒ビール)とは全く異なった味の Pilsner が生まれました。従って、この Pilsner Urquell は元祖 Pilsner ということになります。Pilsner Urquell とは現地の名前ではなく、ドイツ語だということをご存知でしたか?ドイツ名がある位ですから、当然ドイツでもこのビールはどこにでも売っています。現地の名前では Plzeňský Prazdroj(プルゼニュスキー・プラズドロイ)と言って知られています。このビールはその名の通り、Praha(プラハ)の西側に位置する Plzeň(プルゼニュ:Pilzen(ピルゼン)とも言われることもあります)にある醸造所で醸造されたビールです。泡立ちが非常に良く、淡い褐色のビールで、ホップのアロマの香りが良く効いた、“流石はチェコの有名老舗ビール!”という感じのビールです。コクがあり、喉ごしは良好で、酵母の香りが Pilsner なのに強いのが特徴の非常に素晴らしいビールです。但し、最初口の中に入れた時には甘みが口の中に広がりますが、苦味が強過ぎるせいか、飲み干した後に嫌な苦味が口いっぱいに広がるのが難点です。僕はあまり苦いビールは好きではありませんので、“ちょっと・・・”という感じでしたが、このビールの苦みが好きな日本人にとっては絶品であること間違いありません。Pilsner Urquell の Web site はこちらです。→ http://www.pilsnerurquell.com/in ここでは、18歳以上かどうか聞かれます。西暦で生年月日を入力するようになっていますので、未成年の方は 20 歳以上になるように入力して入場してみてください。このことからも、ドイツと違ってチェコは、飲酒は18歳以上でなければならないということが分かります。


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002[1] チェコにある 2 大有名ビールメーカーの もう1 つが醸造しているビール。それがこの Budĕjovický Budvar (プディヨヴィツキ―・プドヴァル)(別名 Budweiser Budvar)というビールです。 Budweiser という位ですから、アメリカのビールメーカーが バドワイザー という名前を付けた理由が分かると思います(訴訟問題にまで発展したそうですが・・・)。このビールの醸造所は Praha(プラハ)の南に位置する České Budĕjovice (チェスケー・ブディェヨヴィツェ)という所にあります。このビールは U Medvídků(ウ・メドヴィードクー)というビアレストランで飲んだものです。Pilsner と Dunkel の 2 種類を飲みましたが、こちらは Pilsner のほうです。2 大メーカーということもあってかなり期待したのですが、非常に軽いビールに驚かされました。まさにバドワイザーと言った感じです。泡立ちは非常に良く、色は淡い褐色で、酵母の香りのするビールなのですが、ホップのアロマの香りは殆どせず、キレはあるものの、コクがあまりなく、苦味は程々のビールでした。そのため、総合評価としては低く付けざるを得ません。Budĕjovický Budvar の Web site はこちらです。→ http://www.budvar.cz/#/uvodni-stranka ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。西暦で生年月日を入力するようになっていますので、未成年の方は 20 歳以上になるように入力して入場してみてください。 途中で18歳以上かどうか聞かれることもありますので、Ano (ハイ)をクリックして先に進んでください。


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003[1] こちらも Budĕjovický Budvar (プディェヨヴィツキ―・プドヴァル)(別名 Budweiser Budvar)というビールで、U Medvídků(ウ・メドヴィードクー)というビアレストランで飲んだものですが、先にご紹介したものとは違って、こちらは Dunkel になります。こちらも 2 大メーカーということもあってかなり期待したのですが、非常に軽いビールに驚かされました。泡立ちは非常に良く、色は非常に濃い褐色で、酵母の香りのするビールなのですが、Dunkel にもかかわらず Pilsner のようにキレのあるビールです。通常の Dunkel は割合とまったりしていますが、このビールはまったり感が少なく、黒糖の香りがほのかにしますが、Dunkel にしてはかなりあっさりとした味わいに仕上がっています。Dunkel であるにもかかわらずホップのアロマの香りがするちょっと不思議なビールです。Pilsner と比べるとこちらの方が美味しいですが、両者共アメリカのビールのようにかなりライトなビールですので、総合評価としてはかなり低くなってしまいます。Budĕjovický Budvar の Web site はこちらです。→ http://www.budvar.cz/#/uvodni-stranka ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。西暦で生年月日を入力するようになっていますので、未成年の方は 20 歳以上になるように入力して入場してみてください。途中で18歳以上かどうか聞かれることもありますので、Ano (ハイ)をクリックして先に進んでください。


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004[1] これは Labkowicz の“Vévoda”というラガービール(Pilsner:アルコール度数 4.7 %)です。ここではこのラガービールしか醸造していないようです。泡立ちが良く、クリーミーな泡で甘みのある黄金色のビールで、バリング度(後述)は 12.2 %ですので、100 % 麦芽のビールということになります。酵母の香りが程良く、ホップのアロマの香りが若干ある、キレのあるビールです。但し、コクがあまりなく、最初口の中に入れた時には甘みが口の中に広がりますが、苦味が強過ぎるせいか、飲み干した後に嫌な苦味が口いっぱいに広がるのが難点です。僕はあまり苦いビールは好きではありませんので、“ちょっと・・・”という感じでしたが、ホップの苦みが好きな日本人にとってはなかなか美味しいと思うビールかもわかりません。Labkowicz の Web site はこちらです。→ http://www.lobkowicz-premium.cz/


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005[2] これは 1581 年に創業を開始した、皇帝ルドルフ 2 世にもこよなく愛されたと言われている老舗の Krušovice(クルショヴィツェ)というビールです。Pilsner(Lager) と Dunkel の 2 種類を飲みましたが、こちらは Pilsner (Lager)のほうです。泡立ちが非常に良く、淡い黄金色をしたビールです。チェコのビールは苦味の強いものが結構ありますが、こちらのビールは嫌な苦味がなく、甘い香りが口の中一杯に広がり、コクとキレのある非常に素晴らしいビールです。 Pilsner (Lager)であるにもかかわらず酵母の香りもしていて、非常に美味しいビールですので、僕一押しのビールです。Krušovice にはバリング度(後述)が10°のものと 12°のものがありますので、僕が飲んだものは恐らく 12°のものだと思います。Krušovice の Web site はこちらです。→ http://www.krusovickereferendum.cz/ ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。未成年の方は 20 歳以上と偽って入場してみてください。


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006[1] これも Krušovice(クルショヴィツェ)というビールですが、先にご紹介したものとは違って、こちらは Dunkel になります。Pilsner(Lager) が非常に美味しかったということもあってかなり期待したのですが、正直に言うと、明らかに Pilsner(Lager) のほうが美味しかったです。色は真っ黒で、泡立ちは非常に良く、酵母と黒糖の香りがほのかにする一般的な Dunkel の味わいですが、少々軽めな感じの仕上がりになっています。コクとキレはあるものの、 Dunkel 特有のまったり感に少々欠けるため、総合評価が下がってしまう気がします。別にまずいビールという訳ではなく、Pilsner(Lager) と比べると、こちらより Pilsner(Lager) のほうが美味しいということですので、飲んでみる価値は十分にあると思います。Krušovice の Web site はこちらです。→ http://www.krusovickereferendum.cz/ ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。未成年の方は 20 歳以上と偽って入場してみてください。


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007[1] これは Praha(プラハ)の Pražský hrad(プラハ城)のすぐそばにある Strahovský Klášter(ストラホフ修道院)の Sv. Norbert jantarovy amber というアルコール度数が 5.3 % の濁りのある黄金色のビールです。泡立ちは非常に良く、酵母の香りが程良いビールで、喉ごしが非常に良く、コク、キレ共に最高のビールです。嫌な苦味がなく、ホップのアロマの香りが非常に良く効いたビールで(ホップのアロマの香りはサントリーのザ・プレミアム モルツの約5倍程効いています)。これまでに飲んだチェコのビールの中では最高の仕上がりになっていますので、一生に一度は飲んで欲しいビールです。Sv. Norbert の Web site はこちらです。→ http://www.klasterni-pivovar.cz/pivovar/pivo-sv-norbert/ ここのホームページを見ても分かるように、ここのビールの全てがバリング度(後述)13°以上、即ち100 % 麦芽のビールということが分かります。バリング度が 19 % のものもあるということに驚かされます。このことからも、如何に上質のビールを提供しているかがお分かり戴けると思います。


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008[1] これも Praha(プラハ)の Pražský hrad(プラハ城)のすぐそばにある Strahovský Klášter(ストラホフ修道院)の ビールですが、先程のものとは違い、Sv. Norbert podzimnitmavy – autumn dark というアルコール度数が 6.5 % の真っ黒のビールです。アルコール度数が若干高いにもかかわらず、こちらも泡立ちは非常に良く、酵母の香りが程良いビールで、コク、キレ共に素晴らしいビールです。このビールの特徴は、 Dunkel 特有の黒糖の香りが程良くするビールですが、驚くほどホップのアロマの香りが効いており、Dunkel 特有のまったり感を全然感じさせないところです。こちらも少し苦味がありますが、心地よい苦味ですので、非常に飲みやすいビールに仕上がっています。何れにしても、最高の仕上がりであることは間違いありませんが、ホップのアロマの香りがかなり強く、Dunkel 特有のまったり感があまり感じられないため、どちらかを飲むということになれば、先のビールを飲んだ方がいいかもわかりません。Sv. Norbert の Web site はこちらです。→ http://www.klasterni-pivovar.cz/pivovar/pivo-sv-norbert/


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009[2] これは Praha(プラハ)に醸造所がある 1869 年に創業を開始した、Staropramen の Lager という人気のあるメーカーのビールです。泡立ちはまずまずで、淡い黄金色をした、口に入れると甘い香りが広がるビールです。苦味が殆どなく、酵母の香りが少しするビールですが、口の中に入れると粉っぽい感じが気になるビールです。非常にライトなビールですので、どちらかと言うと日本の発泡酒のような感じですので、あまりお勧め出来るビールではありません。Staropramen の Web site はこちらです。→ http://www.staropramen.cz/ ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。西暦で生年月日を入力するようになっていますので、未成年の方は 20 歳以上になるように入力して入場してみてください。


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010[2] これは Velkopopovický Kozel という 1874 年に創業を開始したビールです。Kozel のビールは黒ビールに定評があるようですが、こちらは Pilsner となっています。可愛い山羊がトレードマークになっています。泡立ちはまずまずで、酵母の香りがほのかにする、透明な黄金色のビールです。甘みがあり、ホップのアロマの香りが若干するビールで、チェコのビールにしては苦味が殆どないビールです。キレはあるがコクがあまりないビールで、かなりライトな感じですので、あまりお勧めできるビールではありません。尚、今までにご紹介したビールは全てビアジョッキあるいはビアグラスに入っていましたが、こちらは缶ビールですのでチェコのビールの標記について、少しだけ説明しておきます。缶の中程より下のところに11°という文字が見えると思いますが、これは何だと思いますか?最初はアルコール度数かと思うかも知れませんが、この数字はバリング度といって、発酵前の麦汁の糖分濃度を示す数字で、12°以上だと麦芽 100 % 、即ちドイツのビール純粋令でいうところの本物のビールということになります。従って、ここでご紹介したものの缶には11°と書いてありますので、厳密な意味では発泡酒ということになります。そのため、飲んだ後にライトな感じで、日本の発泡酒のような味だと感じたのだと思います。Velkopopovický Kozel の Web site はこちらです。→ http://www.kozel.cz/agecheck.php?lang=cz ここでも、18歳以上かどうか聞かれます。西暦で生年月日を入力するようになっていますので、未成年の方は 20 歳以上になるように入力して入場してください。


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