Syllabus −医学系研究科−
生体防御学特論
科目コード: | 8224203 |
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履修コード: | |
講師: | 江本 正志 (エモト マサシ) ・ 佐竹 幸子 (サタケ サチコ) |
単位: | 2単位 |
講義日時1: | 前期 水曜日 3-4時限 |
講義日時2: | 前期 水曜日 11-12時限 |
授業の目標および期待される学習効果
授業の概要
現在,人類の年間死亡原因の約3分の1は感染症である。再興感染症の増加,新興感染症・薬剤耐性菌の出現,並びに国際感染症侵入の可能性の増大と,感染症対策は現在重要な医療課題のひとつとなっている。感染症発症には,病原体側の病原因子が重要であることは言うまでもないが,宿主側の防御因子も重要な発症決定因子となることから,病原体側並びに宿主側の両方向から感染症を考えることが必要である。本特論では,病原体側の病原因子並びに宿主側の防御因子のうち,特に重要と思われるものについて論述し,感染症の重要性を認識すると共に,複雑かつ巧妙な免疫機構を理解し,免疫学的観点から病態を解析・研究出来る人材を育成する。
(江本教授)
各種病原微生物に対する攻撃から自己を守るために,様々な細胞(免疫担当細胞)が生体防御に関与している。本特論では,外敵からの攻撃に対してどのような細胞が生体防御に関与しているかを論述すると共に,それぞれの細胞の生体内における役割について解説する。また,最近話題のNKT細胞並びに胸腺非依存性分化T細胞の性状並びに生体内における役割についても論述する。
(佐竹准教授)
病院内で発症する感染症の多くは,免疫力が低下した宿主に病原性の弱い病原体が感染する日和見感染である。しかし,これらの弱毒菌が抗菌薬に対して耐性を獲得したために治療が困難となっている。適切な抗菌薬療法のための抗菌薬感受性検査結果報告の原則を理解するために,病原体の抗菌薬耐性機構を教授する。
授業の形式(授業方法)
評価(成績評価基準)
授業の展開(授業計画)
第1回 耐性機構から見た抗菌薬感受性検査(総論)
第2回 ブドウ球菌(MRSAを含む)と肺炎球菌(PRSPを含む)
第3回 緑膿菌査と腸内細菌(ESBLを含む)
第4回 インフルエンザ菌(BLNARを含む)
第5回 参加者による発表
第6回 免疫学最前線(1)
第7回 免疫学最前線(2)
第8回 免疫学最前線(3)
第9回 免疫学最前線(4)
第10回 免疫学最前線(5)
第11回 免疫学最前線(6)
第12回 免疫学最前線(7)
第13回 免疫学最前線(8)
第14回 免疫学最前線(9)
第15回 免疫学最前線(10)