Syllabus −医学部−
生体防御学
科目コード: | 4LS0000430 |
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履修コード: | |
講師: | 江本 正志 (エモト マサシ) |
単位: | 2単位 |
講義日時: | 後期 木曜日 1-2時限 |
キーワード
授業の目標および期待される学習効果
細菌・寄生虫・ウイルス等の病原微生物、或いは癌細胞等に対する攻撃から自らを守るために、生体の防御機構は極めて重要である。本講義では、生体防御系の基本的な仕組みを理解すると共に、外敵からの攻撃に対する生体側の防御機構が如何に巧妙で面白いかを知って貰うことを目的とする。
授業の概要
本講義では、生体防御系の基本的な概念に加えて、抗体の構造とその働き・抗原認識機構・各種免疫担当細胞の生体内における役割・各種細胞から産生される液性因子(サイトカイン等)の性状とその役割・免疫系と各種疾患との関わり等について解説する。
授業内容のレベル
免疫系は極めて複雑であること、並びに免疫学の進歩は目まぐるしいことから、免疫学自体のレベルは極めて高い。誰にでも理解出来るような講義を行うように心掛けるが、予習・復習をしっかりしておくことを原則とする。
履修資格
この授業の基礎となる科目
次に履修が望まれる科目
関連授業科目
テキスト/参考書
テキストは特に指定しないが、以下のサイトに各種参考書が紹介されているので、自分の興味のレベルに合わせて参考にされたい。
http://www.cgj.co.jp/contents/cbs/igaku/kiso_igaku_menekigaku1.htm
推奨する参考書:エッセンシャル免疫学
授業の形式(授業方法)
評価(成績評価基準)
期末試験による(出席点はなし)。60点以上を合格(試験問題の難易にかかわらず60点未満は不合格)とする。受験者の内2SD(下位)を外れた者についても不合格とする。追試験は行わないので留意されたい。
出席日数の3分の1以上を欠席した者は期末試験の点数にかかわらず不合格となるので留意されたい(規定による)。
メッセージ
オフィスアワー
授業の展開(授業計画)
第1回 生体防御学への招待
第2回 生体防御学概論(自然免疫と適応免疫、免疫担当細胞の種類とその起源)
第3回 B細胞と免疫グロブリン(抗体の種類・構造・機能・多様性)
第4回 補体
第5回 T細胞と抗原認識機構(主要組織適合抗原を含む)
第6回 T細胞と抗原認識機構(主要組織適合抗原を含む)
第7回 サイトカイン(Th1/Th2)
第8回 貪食細胞と抗原提示細胞(好中球、マクロファージ、樹状細胞等、TLR)
第9回 NK細胞、細胞傷害性T細胞、NKT細胞
第10回 移植と主要組織適合抗原
第11回 免疫学的寛容と自己免疫疾患
第12回 免疫系の異常と疾患(アレルギー)
第13回 免疫系の異常と疾患(感染症、自己免疫疾患、免疫不全症等)
第14回 生体防御学研究への招待 (免疫学的研究方法論)
第15回 期末試験
講義は大まかに上述した順序で解説していくが、免疫系は極めて複雑であることから、必要に応じて別の項目についても話をするので注意されたい。
尚、生体防御学分野(中央棟5階)では、毎週月曜日午後7時からジャーナルクラブを行い、免疫学・生体防御学に関する最新の情報を紹介しているので、免疫学・生体防御学の知識を深めたい人並びに最新の情報を入手したい人は是非参加されたい。