江本研究室

群馬大学医学部保健学科 基礎検査学講座生体防御学分野 群馬大学大学院保健学研究科 地域・国際ユニット 地域・国際生態環境情報検査学分野 生体防御学

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Vシネマバージョン(笑)
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ごあいさつ

Prof. Emoto

 9年半のドイツ生活を終え、2003年12月1日より当教室を任されることになりました。9年半と言えば私のこれまでの人生の約5分の1。ドイツを愛する者でなければなかなか出来るものではないと思っています。最初は南ドイツにあるウルムという小さな街で、そして後半はドイツの首都ベルリンで過ごしましたが、古いものを大切にし、ビールとソーセージをこよなく愛すドイツの魅力にとり憑かれ、永年いついてしまったというのが正直なところでしょうか。
 私は、喜多英二先生(当時:奈良県立医科大学細菌学教室講師)・(現在は奈良県立医科大学 副学長・医学部長・細菌学教室教授)の下で細菌学の手解きを受けた後、吉開泰信先生(当時:名古屋大学医学部附属病態制御研究施設生体防御研究部門教授)・(九州大学副学長・生体防御医学研究所所長 ・附属感染制御研究センター感染制御学教授を経て、現在は九州大学生体防御医学研究所附属感染ネットワーク研究センター長)に免疫学研究の戦略方法を叩き込んで戴きました。その後、光山正雄先生(当時:新潟大学医学部微生物学教室教授)・(京都大学大学院医学研究科長・京都大学医学部長・感染免疫学講座微生物感染症学教授を経て、現在は京都大学名誉教授・大学院思修館 専任特定教授)の勧めもあり、学生時代からの憧れであったStefan H.E. Kaufmann教授(当時:ウルム大学医学部免疫学部門教授)(現在は国際免疫学連合会長・ヨーロッパ免疫学連盟会長・マックスプランク感染生物学研究所所長)の下に留学しました。憧れのKaufmann教授の下で仕事をさせて戴けると喜んでいた訳ですが、留学初日からKaufumann教授は1ヶ月の夏季休暇。おまけに私に与えられたものはクリーンベンチ一つでした。留学と言えば、テーマを与えられ、専門家の指導を受けながら研究を進めていくものと信じていた私の目が点になったのはまだ記憶に新しいことです。兎に角、何でもいいから新しいことを見つけなければと、なけなしの知恵を振り絞って自分なりに研究を進めた結果、非常に面白い細胞が肝臓に豊富に存在していることが見つかりました。それが、現在私がメインテーマにしているNKT細胞です。一旦、帰国したものの、Kaufmann教授がマックスプランク感染生物学研究所の所長に就任されたこと、そして何よりも憧れの Kaufmann所長より、マックスプランク研究所の正式研究員として採用してくださるというお話を頂戴し、再び渡独することを決意しました。
 Kaufmann所長には、上級研究員にまでして戴きましたが、やはり私も日本人。ドイツ人学生を教育するよりも日本人学生を教育したいという気持ちが強くなりました。タイミング良く群馬大学に私が希望していたポストに空席が出来たことから帰国する運びとなりましたが、色々な先生方のお力添えがあったからこそ、今日こうやって教室を任せて戴けるようになった訳ですから、御支援くださった先生方の期待に応えるよう誠心誠意努力していきたいと思っています。尤も、そうは言っても、以前に米国ミシガン大学から微生物学・免疫学部門のChair のポストをオファーされましたので、将来は渡米し、超一級の免疫学者として活躍したいと思っていますが・・・(苦笑)。
 海外生活が長かったため、日本の大学の研究・教育システムを十分に理解しているとは言えませんが、長年の海外経験を生かし、海外での良い点については取り入れ、研究並びに学生の教育に全力を注いでいきたいと思っています。免疫学の分野には優秀な方々が沢山いらっしゃいますので、私にどれ程のことが出来るか分かりませんが、持ち前のハングリー精神で一流の仕事をしていきたいと思っています。
 とは言っても、世の中にはどうして自分に自信のない連中がこうも多いのでしょうか?群馬大学に赴任して以来、こういった情けない連中によってことごとく研究を妨害されてきました。そろそろ堪忍袋の緒が切れてきましたので、報復措置を取るべく動き出してしまいました(笑)。走り出したら止まらないのが私です。
 “仁義を通して非道を許さず”これは私のモットーです。極道者の言葉ですが、これが私の信条です。要するに、こちらからは攻撃は仕掛けないが、攻撃されたら1,000倍にして返すというものです(半沢直樹のようでしょ?やられたらやり返す!倍返しだ!)。今まで散々私の研究を妨害してきた連中が後悔する日もそう遠くないでしょう。悪は必ず成敗しますので、これから起こるドラマを皆さん楽しみにしていてください(大笑)。
 思いつくままに筆を走らせましたが、これから江本組の力を思い知って戴きますので、乞うご期待!
 勿論、研究者ですから、データも山程ため込んでいます。そろそろごっそりと論文を投稿しますので、こちらもお楽しみに!

 江本正志(2003年12月)(2010年1月改訂)(2013年9月改訂)

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